入居者の声

 

 

株式会社 SEEDSUPPLY 代表取締役社長 樽井 直樹 氏

【こんな会社です】

Binder Selection 技術を用いて、化合物-タンパク質間結合のハイスループットアッセイを受託する。数十万化合物のライブラリーと18000タンパク質のライブラリーを用いて、

  1. ターゲットタンパク質に結合する化合物のスクリーニング
  2. 特定の化合物に結合するタンパク質のスクリーニング

を実施。


【ここがユニーク!】

  • 活性測定不能なタンパク質を含めあらゆるタンパク質に対して結合アッセイが可能であること。

  • 化合物もタンパク質もラベル化および固定化することなく結合アッセイが可能であること。

  • 豊富な化合物ライブラリーおよびタンパク質ライブラリーの利用が可能であること。

 

 

10年以上かけて確立した独自のスクリーニング技術。
世界でどこまで通用するか、挑戦してみたかった。

Q.
起業された経緯を教えてください。

A.
武田薬品のEVP ※ を利用して2017年に起業しました。2005年頃から10年ほどかけて研究し、我々独自に確立した化合物スクリーニングの技術をコアとしています。

Q.
樽井さんが中心となって研究されていたのですか?

A.
はい。最大で20人くらいの研究者を巻き込んで、技術の確立を進めていました。通常業務と並行しながらでしたが、みんな興味を持って積極的に参加してくれていましたよ。当時の研究本部長も、非常に興味を持ってくれて、重要なプロジェクトとして位置づけられていました。

Q.
これまでそうした大きな組織の中で研究を率いてこられて、起業されるにあたり、躊躇されることはなかったのでしょうか。

A.
それはなかったですね。むしろ、これまで長年かけてつくりあげてきた技術が、武田薬品の中だけでなく世界でどこまで通用するか、挑戦してみたいという思いが強かったです。
※ EVP: Entrepreneurship Venture Program。武田薬品の研究者によるベンチャー企業設立を支援するプログラム。

 

 

アイパークには、“活性化されている場所” という旗印が立っている。
そこにいることで、「自分も何かせな」というモチベーションになる。

Q.
EVP 制度を利用して武田薬品から独立されたということで、この場所で事業を開始されることは自然な流れだったかと思いますが、この施設が「武田薬品湘南研究所」から「湘南ヘルスイノベーションパーク」 (アイパーク) になったことで、何か変化は感じられましたか?

A.
やはり、武田薬品1社の研究所だった頃と比較すると、今は非常に刺激がありますね。新たに 入居された企業や、私たちのように武田薬品から独立した会社など、多様な研究組織が入っていますので。

Q.
たしかに、製薬会社の内部にはないような業種の企業も入ってきていますね。

A.

はい。
また、アイパークは、単なる「場所貸し」業ではなく、独自のビジョンや戦略を打ち出していますよね。それによってアイパーク自体に、面白そうな情報や人が集まって来る。“活性化されている場所” という旗印が立っているから、そこにいるだけで、「自分も何かせな」というモチベーションにもなります。いわば、最前線のサイエンスを定点観測できる場所だと思います。

 

 

目指すは、自社創薬。
受託試験の利益を用いて、独自のターゲットも見出していきたい。

Q.
今後、アイパークに求めることはありますか?

A.

BioJapan など、商談と事業提携を目的としたマッチングイベントがありますが、そうしたマッチングを継続的に行える仕組みがあるといいですね。
また、小さなベンチャー企業は海外への進出が難しい部分があるので、そうしたところで後押しをしてもらえるとありがたいです。

Q.

貴重なご意見ありがとうございます。今後お役に立てる形になるように、進めていきたいと思います。
それらを通じて実現したい、会社としての今後の展望はどのようなことですか?


A.
現在のビジネスは創薬支援ですが、夢は、自社創薬です。近い将来には、スクリーニング試験の受託で得た利益を用いて、独自のターゲットを研究し、新しい薬をつくっていくことが目標です。

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プロフィール 樽井 直樹 さん


武田薬品にて、長年化合物スクリーニングの研究に携わり、生物分子研究所所長を務める。2017年、武田薬品を退社し、10年以上かけて確立してきた Binder selection 技術を用いた試験を事業化して株式会社 SEEDSUPPLY を設立。

 

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